イタリア・フィレンツェ。歴史あるこの町で四年前から猟奇殺人事件が続いていた。目撃者は口を揃えて言う。

「あれは吸血鬼だった」と。

ジャンヌはbar「NEO VENUS」で働きながら刺激はないものの安寧の日々を送っていた。

そんなある日、ウィルと名乗る青年がbarを訪れ、ジャンヌの日々が少しずつ変わっていく。

しかし、そんなジャンヌに静かに忍び寄る不穏な影があった。

幸福が絶望へと至る――愛憎の復讐劇

ジャンヌ

bar「NEO VENUS」で働く女性。

人当たりはいいが、他人と一線を引いている節がある。

カクテルを作るのが得意。

ジョリ

bar「NEO VENUS」の店主。

ヘビースモーカーで勤務中も売り物の煙草や葉巻を吸っている。料理、酒の提供となんでもこなすが最近は従業員に丸投げして自分は常連客と飲んだくれている。

アージュ

「NEO VENUS」の従業員でジョリの姪。本業はカメラマン。

barの看板娘でメイド服は自前。ジョリの怠惰に頭を悩ませつつも店の経営面も担当している。

ウィル

ある日を境にbarに通うようになった青年。目つきが鋭いため、常に不機嫌そうだと思われている。

なにやら隠し事があるようだが?

ロキ

barの常連客の一人。自称・学生だが素性は不明。

コミュニケーション能力が低く、時折失言をして場の空気を悪くすることもある。

ビュレ

兄を吸血鬼に殺され、復讐に生きる青年。右目は兄を殺した吸血鬼に潰された。過去の経験から他人を全く信用しない。

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