サイバーパンクコラム 第二回「サイバーパンクとは」 |
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サイバーパンクとはなんぞや!! ということをジャンルの定義から語ると虎の尾を踏んでしまうような気もするのであくまでざっくりと、自己解釈を交えたサイバーパンクになりますが、大まかに言うと「攻殻機動隊」がサイバーパンク!! と言えますね。 | |
「攻殻機動隊」は日本のサイバーパンクの金字塔的作品ですね。サイバーパンクを知らない人が観ても面白いし、サイバーパンクと知った上で観ても面白い作品です。 |
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コンピュータと人間が有線で接続され、人間がネットにダイレクトに干渉できる――サイバーパンクの典型的なイメージはこんな感じで、もともとはウィリアムギブスンが80年代に書いた「ニューロマンサー」で始めたガジェットで先行作の短編集「クローム襲撃」でもやっており、この中のエピソード「記憶屋ジョニィ」は主演キアヌリーブスで「JM」というタイトルで映画化もされました。 | |
脳に記録装置を埋め込み、それを利用した運び屋の話ですね。 |
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しかし、サイバーパンクの定義は人間とコンピュータの繋がりか? というと必ずしもそうではなくて、サイバーパンクの重要人物であるブルーススターリングはそういったガジェットのない退廃的な世界観のサイバーパンクを書いています。 | |
当時の夢物語的な未来像に対するパンク=反骨、反発として退廃的な未来を描いたわけですね。 |
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社会が円熟していくに連れて生じる諸問題に対する問題提起ですね。 | |
これはサイバーパンクが生まれた当時はセオリーに対する反発=夢物語的な未来像の反対である退廃的な未来像で表現されていました。 |
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「完全な未来ではない未来」――いいですねそれ!! |
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30年近く前に生まれたジャンルですが、当時と今では定義が異なりますね。 |
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サイバーパンクは80年代に発祥した言葉/ジャンルで、当時はウィリアムギブスン/ブルーススターリングを中心に活発に執筆されていました。 |
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そこでコラムにして広めようと思い立ったわけです。 | ![]() |
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サイバーパンクはこんな感じ!! と色々語りましたが、言葉で説明するより、実際に作品を紹介した方が分かりやすいですね。 | |
既に作品名が度々登場していますが、それ以外にもサイバーパンク作品を何作か魅力たっぷりに紹介していきます。 | ![]() |
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〜オススメのサイバーパンク作品!!〜 | ||
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ぼくのオススメはなんといっても「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」のシリーズ一発目。これが全てと言っても過言じゃないです。 | |
やはり「攻殻機動隊」は外せませんね。 |
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素晴らし過ぎてここが良いとか、ここがオススメとか、恐れ多くて言えないくらいの作品です。 | |
サイバーパンクとしての、人間×機械/パンク=社会に対するメッセージ性はもちろん素晴らしいのですが、キャラクターの魅力も長年愛される要素だと思いますね。 サイバーパンクというジャンルは世界観などが複雑で難解ですが、そこにキャラクター性を足すことによって一般にも受け入れられる内容になったと。 |
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「ニューロマンサー」から始まったサイバーパンクの世界観を漫画で表現し、一般向けにしたのが「攻殻機動隊」で押井監督により「ゴーストインザシェル」として映画化され、世界的に注目されました。 |
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テレビシリーズ一期の中心となる笑い男事件のエピソードはとてもすばらしいので、もう四の五の言わず、観ろ!! とにかく観ろ!! | ![]() |
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サイバーパンクのパンクには反体制という意味も含まれていると解釈しています。 |
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「攻殻機動隊」はサイバーパンクの元祖である「ニューロマンサー」の血を受け継ぐ正統派サイバーパンクですね。 |
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アークさんのオススメはどうでしょうか。 |
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自分はあえて「ブレードランナー」を薦めます。 | ![]() |
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渋いところ来ましたね!! | |
「ブレードランナー」自体は「ニューロマンサー」よりも前の作品でサイバーパンクというジャンルが確立した後、世界観の類似性からサイバーパンクのさきがけ的作品と呼ばれるようになりました。 | ![]() |
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「ニューロマンサー」を書いている途中のギブスンが「ブレードランナー」を観て「あかん! これわしの小説と同じや!」と衝撃を受け、映画館を飛びだしたなんて逸話があります。 | |
その逸話は始めて聞きましたww | ![]() |
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退廃した未来像のヴィジュアルも実に素晴らしいですね。 | |
近未来的な建造物はあるが、路地の寂れた雰囲気や昔ながらの屋台があるヴィジョンは初めて観た時、衝撃を受けました。 |
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屋台のシーンで有名な台詞=「二つで十分ですよ」はうどんじゃなくてエビ天のことを指しているとか。語り出したら止まりません。 | |
作中で、人とレプリカントと呼ばれる人造人間の対立が描かれ、「機械の心」の描写が実に秀逸に表現されています。 |
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前後しちゃいますが、小説「ニューロマンサー」ですね。 | |
実はまだ読んでいないんですよ、自分。 | ![]() |
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サイバーパンクの古典的基礎教養なのが「ニューロマンサー」+「ブレードランナー」になると思います。 |
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読むと歯ごたえがあると以前仰っていましたね。 |
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冒頭文の「巷の空は空きチャンネルに合わせたテレビの色だった」は有名な一文です。 |
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年代ネタは当時の社会背景を象徴する面もありますね。デジタル化した現在では空きチャンネルは真っ黒ですね。 | ![]() |
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古典を押さえたければ「ニューロマンサー」+「ブレードランナー」を、スタンダードを攻めたければ「攻殻機動隊」をオススメします。 | |
「ニューロマンサー」と言えば、先に書いた映画「JM」と同じ作者ですね。 | ![]() |
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そうです!! |
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キアヌリーブス主演で、北野武も出演する俳優的にもなかなか面白い作品ですね。 | ![]() |
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サイボーグイルカが登場しますが、これはとある作品を連想させますね。 | |
冲方丁の「マルドゥックスクランブル」のトゥイードルディムですねww |
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退廃した世界観は「ブレードランナー」に通ずる点がありますね。 | |
「マルドゥックスクランブル」は劇場アニメ化もされ、主人公=バロットは三部作全てで全裸を晒しました。あれはなかなかよかt(ry | ![]() |
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ヴィジュアルは大切ですね!! |
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冲方先生の名前が出てきたので「シュピーゲルシリーズ」に触れましょうか。 |
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それは初耳ww | |
主人公達は未成年の少女で、ビジュアルとキャラ設定はラノベでもよくある感じなのですが、その過去や隠された悩みや葛藤はラノベ読者を尽く鬱にするほど重く、陰湿極まりないものばかりです。 | ![]() |
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一巻から主人公達の過去についてふれていますが、どれもボディブローのように響いてきます。 | |
個人的に陽炎の過去が一番効きました・・・。 |
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なるほど、ストパンなのはズボンとかそういうことではないんですね? | |
これが、外見もストパンなんですよね。 |
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イラストもフカミネさん=ストパンの原画担当じゃないですか!! |
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アニメ化は待ち遠しいですね。 |
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「攻殻機動隊 ARISE」ですね!! |
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キャストが変わってしまったのが残念で、更にサイトーさんの外見も ど う し て あ あ な っ た ですが、期待は出来る作品だと思います。 | ![]() |
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PVもカッコいいし、どんな作品になるか楽しみですね!! |
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大体、これだと思えるサイバーパンク作品は出しましたが、コアな作品にも触れてみますか。 | ![]() |
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コアかと言われると微妙ですが「電脳コイル」はまさに現代のサイバーパンクだと思います。 |
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「電脳コイル」はちらっと観ただけで、当時はサイバーパンクなんて知らなかったし、絵も好みじゃなかったからスルーしていましたが、これはいま一度観る必要がありそうです。 |
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ぼく自身もそのステロタイプにパンクする気持ちでソラピヨを作りました。 |
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自分は「ベクシル 2077日本鎖国」ですね。 | ![]() |
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不勉強ゆえ初めて知りました。 | |
サイバーパンクか? と言われると微妙な立ち位置の作品ですが、世界観や中盤に登場する街並みはサイバーパンクのそれです。 |
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参加しているアーティストがテクノ勢じゃないですか!! |
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ふーさんのテクノ愛も熱いです!! |
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興味をそそられます。 | |
軽くではありますが、結構な数の作品を紹介しましたね。 | ![]() |
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ぼく自身、とっても有意義な時間になりましたww | |
ふーさんのサイバーパンク+テクノ愛は凄まじいですww |
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是非、観て、触れて、感じてくれたまえ!! | |
そしていつの日か、サイバーパンク作品について熱く語り合おうじゃないか!! | ![]() |
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次はお互いのサイバーパンク作品について触れてみようではないか!! | |
第二回「サイバーパンクとは」 終
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第三回「お互いのサイバーパンクについて」4月下旬公開予定
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