茶色のジャケットを着て、大きな鞄を背負い、どんな困難な道も乗り越えられそうな頑丈なブーツを履き、腰には幾つかの小さなポーチと、一丁の拳銃をぶら下げた青年―――秋人。
どちらかと言うと女性よりの中性的な声を持つ、喋る白い雀―――りぅ。

一人と一羽は旅をする。遥か彼方を目指して―――

二国の強大な国家間の冷たい戦争の果てに解き放たれた全てを破壊する爆弾により栄華を誇った前世紀の文明が殆ど滅んだ二十一世紀半ばの世界。
 荒廃した世界の何処かを旅する秋人とりぅは前世紀の英知に触れつつ、気ままな旅暮らしを満喫していた。

 人里離れた山奥に眠る廃墟で古の発明品を見つけては、歩いた先にある小さな街でそれを売り捌き、路銀の足しにする日々。
 時に獣に襲われ、時に人里でハプニングに見舞われるも持ち前の運と戦闘能力で切り抜ける秋人。
 彼は何故、旅をするのか―――りぅは何故、秋人と共に在ろうとするのか。

 一人と一羽の奇妙な冒険は果てしなく続く。

某旅ライノベをリスペクトした様な作品。
             ネ バ ー エ ン デ ィ ン グ ス ト ー リ ー
短編でお送りするアークの、煮込み途中の永遠に未完成の物語。


どうぞ、お楽しみください。

 

一話

二話

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